有限会社山下薬草店

代表取締役 山下 洋一

売上好調の裏で、目下の課題は薬草の仕入れ。安定的な薬草集荷の仕組みづくりを実現したい。

良質な薬草の産地である霧島エリアの薬草を買い取り、加工販売する有限会社山下薬草店の代表取締役である山下洋一さんにお話をお伺いしました。

会社名:有限会社山下薬草店
代表者名: 代表取締役 山下 洋一
設立:2009年直売店を開店
社員数:5名
事業内容:薬草集荷・加工・販売/自然薯集荷・加工・販売
ホームページ:http://www.yakusou-ten.com/

01

簡単に会社や事業紹介をお願いします。

国産オーガニックの薬草店で、オリジナル商品が人気

高原町周辺の霧島エリアの天然の薬草等を買い取り、加工、販売をする薬草店です。当店は農薬不使用の国産オーガニック健康茶専門として、約20種類の薬草商品を店頭や通販で販売しています。現在はオリジナル商品に軸足を置き、例えば宮崎産だけを使用したタンポポコーヒーやオリジナルブレンドの薬草茶など、カフェインも入っていないので妊娠中の女性や子供も楽しめるお茶になっています。

02

経営者、役員になった経緯、経歴を教えてください。

いつかは薬草店を継ぐという想いで、薬品会社での経験を経て経営者へ

もともと祖父母の代から薬草の集荷業をやっていて、1981年に父が法人化。その2年後ほどで母が薬種商の免許を取得し、薬屋を始めました。隣町にドラッグストアなどが増え、お客さんも少なくなり、私が大阪から帰って来たときは休業状態。私が2009年に今の場所に直売店を構えました。
私は、元々いつかは会社を継ごうと思っていましたが、大学を卒業してから大阪で2年半くらい全く別の業界で営業をしていました。大阪は薬の町の顔もあり、実は山下薬草店の取引先がいくつもありました。将来的に薬草店を引き継ぐなら、取引先で勉強させてもらえるという話をいただき、東大阪の薬品会社で約2年働きながら業界の勉強をして、高原に戻り事業を引き継ぐ形になったのです。

03

現在の会社状況を踏まえて経営で意識していること、苦労されたことはありますか。

小売りシフトで売上拡大と収益性の改善。大きな課題は安定的な「仕入れ」

戻ってきた当時は、父親の会社経営はうまくいっていると思っていました。大阪にいる時も、うちの薬草が原料として扱われて、味や香りが業界で評価が高いことを知っていたからです。しかし、実際仕事をしてみると、高い評価にもかかわらず、取引価格は安いまま。その実情を知るにつれ、原材料としてメーカーに卸すのではなく、小売りや自社商品を作ったほうが良いのではないか、と考えるようになっていました。
また、同時に薬草を取る人が高齢化している問題にも直面しました。あと数年たてば薬草を取る人もいなくなる、薬草を取る人を増やすには、買取りの値段を上げるしかない。この課題解決のために、自社で薬草の商品を作り付加価値をつけて販売し、買い入れの値段を上げることで原材料の確保に動いたのです。以前は原料の卸事業が売上の8割でしたが、今では小売が売上の8割を占める状況になっています。
販路拡大についても、最初は営業活動もしましたが、ホームページを新しくして、うちの薬草店がどうやって仕入れて、どう加工して、販売しているのか。どんな思いでやっているのかを発信し始めてから徐々にお客さんが増え始めました。今はまったくプロモーションをしていませんが、リピーターだけではなく、新規顧客や問い合わせも増えていて、作れば売れる状態になっています。正直、販売面は順調なので、今後の課題は安定的な仕入れのほうが大きいですね。

04

今後どのように会社を成長させていきたいのか展望を教えてください。

今のビジネスモデルでさらなる成長へ。薬草の集荷量が成長のカギ

ビジネスモデルを卸から小売に転換。仕入れ量が減っているため売上は減少していますが、利益は確保できています。今後も今のビジネスモデルで伸ばしたいと考えています。以前、他の種類の薬草を試しましたがあまり売れませんでした。今後は、別の種類の薬草を新たに仕入れるというよりは、現在展開している薬草の仕入量の拡大に比例して成長を目指しています。全盛期には1トン以上あったよもぎの仕入れも減少傾向でしたが、毎年買取価格を上げ、一昨年は800キロ、昨年は900キロと徐々にもとに戻ってきています。また1トン以上に戻したいですね。

05

経営をされている中で、経営課題や改善点など、どのようにお考えでしょうか。

原料の安定的な確保と季節性の変動に合わせた労働力確保が課題

原料の確保が目下の課題で、すべての原料の仕入れが非常に難しくなっています。買取りの値段は私が会社を継いだ時よりも2倍近くになっているものの、それでも確保が難しいのが現状なのです。
また、従業員も足りません。自然を相手にしているため、季節によって作業量の差が出てきます。季節性を見据えた労働力の確保が必要になります。従業員はゴミ取りや選別作業に手間がかかりますが、慣れればできる作業です。また別の観点で、薬草集荷を増やすのに、自分で畑をやることも検討しましたが、自ら畑で栽培をするのは非常に生産性が悪いため、買取り額を上げる形で還元できればと思っています。

06

今回のプロジェクトや副業専門人材に期待していることを教えてください。

安定的な集荷量確保のために、仕組みづくりと人員確保の様々な検討にご協力ください。

薬草が安定的に集荷できる仕組み作りの検討にご協力いただける方を募集しています。例えば、現在不足している原料の種類や量、買取単価を管理し情報発信できるような仕組みや、集荷する人を確保する仕組みづくりなど、様々なアイデアをご相談できればと思っています。

「地域の宝として薬草があるので、地域とお客様をつなぎたい」と想いを語ってくださった山下さん。オリジナルブレンドの薬草茶は私も美味しくいただきました。地域の宝である薬草商品を拡大するために集荷アイデアの仕組みづくりにご協力いただける方を募集しています。

高原町でチャレンジを続ける若手経営者の支援をしていただける方は、
副業専門人材募集にぜひお申込みください。

たくさんのご応募ありがとうございました。定員に達したため申込受付を終了いたします。 

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