有限会社山口鉄筋

専務取締役 山口廣大

鉄筋工事業の魅力を伝えて若者たちをこの業界に呼び込みたい。業界の魅力の発信に力を貸してください。

鉄筋工事一式を請け負う、有限会社山口鉄筋の専務取締役である山口廣大さんにお話をお伺いしました。

会社名:有限会社山口鉄筋
代表者名:専務取締役 山口廣大
設立:2001年
社員数: 11名
事業内容: 鉄筋の加工・組立(建築・土木)
ホームページ: https://r.goope.jp/sr-45-453611s0071

01

簡単に会社や事業紹介をお願いします。

親子2世代で鉄筋の加工・組み立て業を営む

私たちは鉄筋の加工・組み立てを行っています。自社加工場で鉄筋を指定された長さに切断し、加工された鉄筋を工事現場まで運搬して現場で組むのが業務となります。加工して、運搬されてきた鉄筋を、図面通りに組み立てていきますが、ミリ単位の仕事なので丁寧、確実に、ハッカーと呼ばれる道具を使って組み立てを行っています。現在は、5社以上の元請けとなるゼネコンから鉄筋加工を請け負っています。

02

経営者、役員になった経緯、経歴を教えてください。

調理師から子育てのよい環境を求め高原町に。家業である鉄筋加工業に飛び込む。

私の父の代に、この鉄筋工事業はスタートしています。私自身は学校卒業後、調理科を出ていたこともあり、上京して調理師を6年やっていました。正直、その当時は全く会社を継ごうとは思っていませんでした。その後結婚して、子供が生まれたのをきっかけに、子育ては環境の良い地元の高原町でと考えるようになり、10年ほど前に戻ってきました。私の親からは、特に継いでほしいというプレッシャーはありませんでしたが、自分の意志で家業であるこの会社に入りましたね。その当時も10名くらいの規模でしたが、先輩に付いて修行をして現在に至ります。

03

現在の会社状況を踏まえて経営で意識していること、苦労されたことはありますか。

若手人材の確保と営業ルートの拡大の動き

受託状況でいうと、私たちの業務は元請けのゼネコン自体が受注できるかの影響を大きく受けます。ゼネコンごとに鉄筋工事会社なども過去の慣習で決まっている部分もあり、そこに踏み込むことはなかなか難しい現状もありますね。
そして、一番の課題は、「若手人材の確保」です。今の会社の平均年齢は50代。5年前に高校生が入社しましたが1年足らずで辞めてしまい、それ以来、新しい入社者はいません。現場の高齢化も非常に問題です。機械も使用しますが、手作業や体を使うことも多くあります。これからの建設業が安定的に成長するためにも、若者がこの鉄筋工事業に入ってきてほしいと思っています。若手の確保のために、近隣の高校などに人材募集の話を持っていきますが、鉄筋工事業のみならず、建設業自体の魅力が伝わっていないと感じています。

04

今後どのように会社を成長させていきたいのか展望を教えてください。

中長期を見据えた人材確保と働き甲斐のある会社への変化

この業界全体で人材の確保が課題で、他の会社でも同じ課題にぶつかっていると思います。逆にわが社が人材を確保し、規模を維持できるようになれば、それが安定的な営業ルートの獲得にもつながり、中長期の成長につながります。職場や就業環境も含めて、私は会社を変えていくことで成長していきたいと考えています。
今の若者は価値観も多様化していて、単にお金を稼ぎたいというだけではなく、自分の時間を持ちたいなどニーズも変化していると思っています。わが社も平日の残業はほとんどありませんが、休みは日曜のみです。人材をしっかり確保できれば、隔週土曜日など休日を増やすなど、現場量に合わせて休みを取ってもらうことも可能になると思います。若手社員それぞれの話をしっかり聞いて、仕事に何を求めているのかしっかり把握をして向き合っていきたいと思っています。

05

経営をされている中で、経営課題や改善点など、どのようにお考えでしょうか。

人材確保のための認知度不足や魅力のアピール不足

第一に若手人材の確保ですね。営業ルートを確保したとしても、前提となる人材の確保がなければ売上の拡大には至りません。いかに人材を確保して、中長期で受託できる体制をとっていくかが重要だと考えています。わが社で人材確保のためにも、そもそも鉄筋工事業の魅力を伝えられていないと思いますので、そこが課題ですね。
短期的な人材採用でいうと、本当は高校生がターゲットとなりますが、中長期ではもっと小さな子供たちに向けて伝えていく努力も必要だと考えています。建設現場ツアーで現場を知ってもらったり、元請け会社との連携など、オンラインとオフラインの両輪での様々な訴求方法も検討していきたいと思っています。

06

今回のプロジェクトや副業専門人材に期待していることを教えてください。

鉄筋工事業の魅力を伝えて若者たちをこの業界に呼び込みたい。業界の魅力の発信に力を貸してください。

建設業をはじめ、鉄筋工事業に入っていただく若者を増やすためにも、この業界かっこいい!というイメージを作りたいです。そして大前提として、そもそも鉄筋工事業は何か、興味を持ってもらって、この業界を知ってほしいですね。まずは自分たちでは気づきにくい魅力を整理して、どう周知して、イメージを持ってもらうかです。自分たちだけではそれが分からないので、訴求する魅力の分析と、それをどう伝えるのが効果的か、インフルエンサーとなりうる方など、ぜひご協力をお願いしたいです。

人材確保のために、若者としっかり話をしながら向き合い、会社自体も変えていきたいと語る山口さん。鉄筋工事業のイメージを訴求することはもちろん、働き甲斐を持って働き続けられる会社に変えていきたいという経営者としての意志を感じとることができました。鉄筋工事業を知っていただくために力を貸してくださる方を募集しています。

高原町でチャレンジを続ける若手経営者の支援をしていただける方は、
副業専門人材募集にぜひお申込みください。

たくさんのご応募ありがとうございました。定員に達したため申込受付を終了いたします。 

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