株式会社勝吉木材

勝吉力斗

環境に配慮した新規ビジネスのリサーチ材料を集めてくれる方を求めています。

林業が盛んな高原町で、素材生産業、薪製造販売を営む、株式会社勝吉木材の代表取締役である勝吉力斗さんにお話をお伺いしました。

会社名:株式会社勝吉木材
代表者名:代表取締役 勝吉力斗
設立:1963年
社員数:13名
事業内容: 杉・広葉樹を中心とした素材生産業、薪製造販売
ホームページ: https://www.katsuyoshi.jp/

01

簡単に会社や事業紹介をお願いします。

創業から約60年、素材生産業と薪製造販売を行っています。

当社は、1963年から杉や広葉樹を中心に素材生産業を営んでいます。民間の山林保有者の方から山林を購入し、原木の伐採、山林からの運び出し、販売などを行っています。山林からの立木の切り出しは多大な労力を必要としますが、当社は低コスト化を目指し、高性能林業機械を体系的に導入しました。また、2012年にお客様のニーズに沿った薪を製造する「薪マキショップ」を開業し、薪ストーブに最適のカシ・ナラ・クヌギを中心に広葉樹薪を取り揃えています。

02

経営者、役員になった経緯、経歴を教えてください。

子どものころから、夢は社長。父親の想いを継いでこの家業の道へ。

大学に行った後、22歳で家業のこの会社に入社しました。私は3代目になります。小学生の卒業文集には、すでに「社長になる」と書いていました(笑)。しかし、私が大学生の頃には、この業界が今後厳しくなると言われており、周囲からは継がない方がいいと言われていましたね。そんな中でしたが、父親の家業を継いでほしいという想いに応え、この会社に飛び込みました。

自分のチームで経営を楽しく

入社した当時は、他のメンバーはみんな年上で、現場に出て何年も学びながら、幼馴染に声かけをしながら従業員を増やしていく中で、自分のチームとして経営が楽しく思えるようになりました。高齢化が叫ばれている業界かもしれませんが、当社の平均年齢は20代の若いチームです。

03

現在の会社状況を踏まえて経営で意識していること、苦労されたことはありますか。

林業の競合多数、伐採量を増やさず利益率を上げたい。

宮崎は林業が盛んで競合他社も多くいます。山林は取り合いになっていて、購入するにしても山林の権利関係をまとめていくのは結構大変ですね。今後は、伐採する山林の量は増やさず、同じ量でも利益率の高い薪の販売や、別のビジネスを模索する必要があると思っています。また、この業界は体力的に厳しいようなイメージがあるかと思いますが、多くは機械で対応することもできます。林業の場合は、ほとんど休日は日曜だけですが、当社は休みの環境も整えていって人材を確保していきたいと思っています。

04

今後どのように会社を成長させていきたいのか展望を教えてください。

利益率の高い薪の販売

第一の成長ポイントは「薪」です。現在は針葉樹、杉などを木材として販売するのが売上の95%で、薪のシェア5%程度。薪は販売単価も高いため、10月から3月の冬のシーズンに木材をすべて薪で販売できるようにしたいですね。1日6トンくらいの生産量で、正確に測ってはいませんが、全部薪で出荷すれば日本一に、少なくとも南九州の中では一番生産している規模になると思っています。

と環境に配慮した新規ビジネスの模索

また、今後は環境に配慮した新たなビジネス展開もあります。昨今、温暖化ガスの排出が世界的な問題となっていますが、薪はバイオマスのルールに適合したエコ燃料です。現在は、バイオマスは丸太をつぶして燃料にするのが一般的ですが、私たちが杉を伐採した後に残る枝と切れ端の葉材を今後は持ち帰り、それを破砕機で破砕してバイオマス燃料として販売できるようにしたいと考えています。機材の投資金額も高額になるので、バイオマスの販売先をリサーチできて、売上が見通せると、新規ビジネスとして本格稼働できると思っています。また、現状は山を更地にする際に、残った枝葉などを産廃業者に引き取ってもらうのにお金がかかっています。今後は、逆にその枝葉を破砕しチップ化することで販売、もしかしたら発電事業もできるようになるかもしれません(笑) その活動をすると伐採後の山も綺麗になり、植林する人たちも楽になり、環境にも人にも優しい状況を生み出すことができるようになります。

05

経営をされている中で、経営課題や改善点など、どのようにお考えでしょうか。

薪販売の強化に向けて、販売予測のリサーチが必要

現在の木材の販売は、丸太市場の買取状況に左右されてしまうため、新規ビジネスの参入を常々考えています。わが社において、新規事業を考える人は自分しかいません。Webで調べたり、Instagramで他のエリアの業者の状況を調べたり、経営者仲間に相談したりという感じですので、この業界の状況をフラットに相談できる人やリサーチできる人材が不足しています。
また、利益率の高い薪をいかに効率的に販売していくのかも重要になります。そのためには販売ルートの確立が肝となりますので、販売予測のリサーチなどを協力してくれる方を求めています。

06

今回のプロジェクトや副業専門人材に期待していることを教えてください。

環境に配慮した新規ビジネスのリサーチ材料を集めてくれる方を求めています。

これまでは新規ビジネスに関することも自分で調べていましたが、その場合スピード感が落ちてしまいます。経営判断するにもリサーチの材料が多い方がよいので、この業界や他エリアのリサーチ力がある方にぜひご協力をいただきたいです。

若い勢いのあるチームを率いながら、環境にも配慮した新たなビジネスの構想を熱く語ってくださった勝吉さん。環境にも人にも優しいビジネスを実現するために、リサーチで協力いただける方を募集しています。

高原町でチャレンジを続ける若手経営者の支援をしていただける方は、
副業専門人材募集にぜひお申込みください。

たくさんのご応募ありがとうございました。定員に達したため申込受付を終了いたします。 

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