うを長

大迫泰一郎

働き方改革!効率的な店舗運営と本丸の“寿司“を盛り上げるアドバイスを。

「寿しのうを長」を運営する大迫泰一郎さんにお話をお伺いしました。

会社名: 寿しのうを長
代表者名:大迫泰一郎
設立:約40年
社員数:正社員3名+パート・アルバイト
事業内容:寿司
ホームページ:https://r.goope.jp/uwocho3737

01

簡単に会社や事業紹介をお願いします。

寿司や会席料理、仕出弁当などを提供する地元密着のお寿司屋さん

「寿しのうを長」は、高原駅近くで文字通り寿司や会席料理などを提供しています。店舗規模としては、収容人数は50名程度。大広間の30名程度が1部屋、12畳程度が2部屋、カウンターが10名前後となっています。元々は高原駅前の小さな店舗で営業していましたが、先代の時に現在の高原駅近くの場所に移転し規模を拡大しました。
現在の売上比率は、法人契約での受託が半分以上を占め、葬儀の仕出弁当等が主な収益源となっています。地元団体の宴会や法事などでご利用いただいていますが、飛び込みや新たなお客様が減少し、事業の本丸である「寿司」の売り上げが減少している実情もあります。

02

経営者、役員になった経緯、経歴を教えてください。

長年の様々なモノづくり経験を経て、結婚を機に厨房の責任者へ

学校卒業後、溶接業など様々なタイプのモノづくりの仕事に携わっていました。運命が変わったのは、“うを長“を創業された先代の娘さんと結婚したこと。結婚した時には、既に先代である義父は他界されていて、義母が女将として店舗を切り盛りしていました。結婚当初は跡を継ぐ気持ちはありませんでしたが、跡継ぎの問題で家族と何度も話し合いを重ね、長年ご利用いただいている地元の方々からお話をいただくこともありましたね。そんな中で、私自身も地元に愛されるこのお店が無くなるのは寂しいなと感じたのです。
意を決して8年ほど前にお店に入り、親族の料理人の方から教えを受けながら修行をしました。試行錯誤を繰り返しながら、現在は私が厨房をまわして、寿司場は寿司職人に任せています。従業員は主に3名で、業務量により洗い物などをパート・アルバイトの方に入ってもらいますが、人手不足の状態になっています。

03

現在の会社状況を踏まえて経営で意識していること、苦労されたことはありますか。

コロナによる売上減少は回復基調。収益源の突発の受託業務をどう対応するかが課題。

コロナでは団体客の宴会等が減少し厳しい状況もありましたが、法人ルートからの葬儀等の弁当受託により、店舗運営を継続することができています。最近は、団体顧客の宴会等の売上も少しずつ戻ってきています。
実は、現時点で苦労しているのは「売上」ではなく、「従業員の働き方」です。葬儀の仕事はいつ入ってくるか分からない。状況によっては従業員の休み確保が難しく、それを私自身が入ることでなんとか対応している側面もありますね。朝7時からスタートし、夜の営業までとなると必然的に長時間労働となります。葬儀の時間によっては、朝8時迄に仕出弁当の提供もあり、朝方から対応するなど不規則な業務も日常的に起こっています。シフトでなるべく従業員が休めるようにしたいと思っていますが、突発の法人ルートが売上の半分以上を占めているので、ご依頼に対していいサービスが提供できるように必死に対応している状態です。

04

今後どのように会社を成長させていきたいのか展望を教えてください。

寿司と言えば ”うを長”と言われるような、ブランド力を回復させたい。

現在は法人ルートや団体顧客の方々にご利用いただいていますが、寿司屋として始めたお店ですので、その寿司という領域でブランド力を取り戻したいと思っています。ランチでの寿司定食の提供や、家庭の持ち帰りの寿司も用意していますが、近隣には価格の安い大型寿司チェーンなどもできています。このエリアで、”寿司”と言えば”うを長”という認知と、うを長の寿司を食べたいという新たなお客様も獲得していきたいですね。

05

経営をされている中で、経営課題や改善点など、どのようにお考えでしょうか。

従業員の働く環境を整備して、安定的な店舗運営の体制を作りたい。

寿司は職人が変われば味も変わると言われるほど、職人の確保は重要です。従業員の年齢も平均50歳代以上で、従業員を確保するためにも働き方にも配慮した運営体制を作りたいのです。正直、私自身もなかなか体を休めることができていない状況です。業務の拘束時間が長すぎると、新たな職人や従業員の採用も難しいと感じています。
寿司屋としてのブランド力を上げ、法人ルート以外の収益拡大を目指す前提として、質の高いサービス提供を続けるための職人の確保と、店舗運営の体制作りが喫緊の課題です。例えば、予約体制をもう少し整備して業務量の見える化などを行い、安定的にシフトを組めるように等、様々な検討の必要性を感じています。

06

今回のプロジェクトや副業専門人材に期待していることを教えてください。

効率的な店舗運営のアドバイスをいただきたい。

家族経営でやってきましたので、これまでのやり方を踏襲している部分が多いと思います。世の中の変化を踏まえ、新たな視点で効率的な店舗経営ができるような体制、予約システム導入など、現状の運営を見て客観的なアドバイスいただきたいと思っています。

結婚をきっかけに寿司職人と店舗経営に踏み出した大迫さん。従業員の働き方を変えていきたいとお話される優しいまなざしが印象的でした。先代の想いを受け止め、寿司といえば“うを長”というブランド力を高めていくためにぜひ応援お願いします。

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