皇子原温泉健康村

山下友希斗

PR、インフラ、人材、戦略設計、一つずつでも解決して経営者として成長したい。

温泉宿泊施設やニジマスの養殖を行う、皇子原温泉健康村の若き経営者である山下友希斗さんにお話をお伺いしました。

会社名: 皇子原温泉健康村(おうじばるおんせん けんこうむら)
代表者名: 副支配人 山下友希斗
設立:創業35年(温泉施設)
社員数:11名
事業内容:温泉宿泊施設、アミューズメント事業(釣堀)、ニジマス養殖・販売
ホームページ:https://oujibaruonsen.com/

01

簡単に会社や事業紹介をお願いします。

温泉宿泊施設とニジマス養殖で事業を展開

祖父が鹿児島でニジマスの養殖を行っていましたが、約40年前に高原町の現在の場所に養殖事業を拡大。その当時、この場所は楽しいテーマパークがあり、湖や迷路や釣堀などの施設があったようです。そして、約35年前に温泉が出たことで温泉施設と宿泊事業を開業。現在の温泉宿泊施設とニジマス養殖を中心とした事業がスタートしました。現在は養殖したニジマスを、皇子原温泉の食事はもちろん、釣堀でお客様に楽しんでいただいています。

02

経営者、役員になった経緯、経歴を教えてください。

サッカー指導者から一転、25歳で温泉宿泊施設の経営者へ

私は大学在学中から5年間、サッカーの指導者として活動していました。川崎フロンターレや小学生向けのスクールで指導をする中で、指導者としてやりがいを感じる一方、コロナで売り上げが落ち込み、踊り場に立った家業の温泉宿泊施設をここで終わらせる訳にはいかないという気持ちもありましたね。
親は直接的には継いでほしいとは言いませんでしたが、私は家業を継ぐことを決意。高原町に戻り、2022年4月から副支配人を務めています。私には、同じくサッカー関連の仕事に携わる兄がいますが、将来は兄弟2人で協力して、この事業を成長させていくのが、私たちの夢です。

03

現在の会社状況を踏まえて経営で意識していること、苦労されたことはありますか。

経営者1年目、まずは現場感を身につける。次を担う若手の人材採用も課題に。

私は経営者1年目ということもあり、積極的に動いて現場感を身に着けた上で、長期的な計画を立てたいと思っています。現在の自分の役回りとしては、状況に合わせて営業や清掃など、なんでもこなします。現在のお客様は8割がリピーターです。町内の集まりや宿泊などがありますが、入浴だけだと単価が上がりませんので、団体宿泊に繋がる営業活動が必要だと感じています。
現在、従業員は11人で料理や配膳、フロントなど長年担当してくださる方がいて、円滑に運営できています。短期的にみると問題ありませんが、長期的にみると従業員の平均年齢が50代以上、知見を円滑に継承することも考えると、将来的には高校生など若手の人材採用も課題となりますね。

04

今後どのように会社を成長させていきたいのか展望を教えてください。

温泉とスポーツの力で地域を盛り上げる。スポーツ合宿誘致の体制を作っていきたい。

将来的な事業成長の道筋は、兄とすり合わせながら描いていきたいと思っていますが、私がテーマとして掲げているのが「温泉とスポーツの力で地域を盛り上げたい」ということ。私たちの売りの一つは、施設の近くにある“天然芝グラウンド”です。観光協会の皆様の尽力により、プロのチームが使うような素晴らしい芝生のグラウンドとなっています。質の高いグラウンドを予め抑えておけば、合宿を誘致しやすいですね。スポーツチームの誘致で、いずれは日本一の合宿地にしたいと考えています。
また、スポーツチームの誘致は、温泉だけでなく町の各商業施設にも経済効果があります。保護者の方々などがスポーツ観戦とともに高原町の観光名所を巡ったりすることで、同時に町の魅力を知ってもらう機会にも繋がります。こうして県内外から多くの人を呼び込み、高原町全体を盛り上げていきたいですね。

05

経営をされている中で、経営課題や改善点など、どのようにお考えでしょうか。

PR、インフラ、人材と組織、戦略設計、課題の5つを一つずつでも解決して経営者として成長したい。

1、PRに関して社内に専門家がいないため、HP運営やSNSの展開が不十分です。スポーツ合宿など県内外から大型誘致の促進のためにも、HPなどを上手に活用したいと考えています。
2、インフラ整備も重要です。経理ソフトは入れていますが、スムーズにできているとは言い難く、データ管理ソフトなどの導入も検討していきます。
3、働いている従業員の方々には、仕事を楽しんでほしいと思っています。楽しい職場になるように、そして将来的にいい人材を受け入れられるような組織にしたいですね。
4、今後の大型合宿の誘致を見据えると、土日に対応できる体制づくりのためにも料理人の採用が不可欠です。特にスポーツ合宿では栄養を大事に、献立やカロリー計算なども考えた食事の提供体制を作っていきたいと思います。
5、今後の経営は、私と兄とでゴール設定をすることが重要だと思っています。ただ、成長戦略の設計が自分たちだけではできないこともあります。コンサル的な視点で客観的に事業を見てアドバイスいただきたいです。

06

今回のプロジェクトや副業専門人材に期待していることを教えてください。

具体的な経営課題の解決や結果が出ると大変ありがたいと思いますが、その前段として様々な知見がある方とコミュニケーションを取らせていただくことで、自分自身の視野が広がり、経営者としての成長につながればと考えています。

サッカー指導者から温泉宿泊施設の経営者となった山下さん。温泉とスポーツの力で地域を活性化したいと語るさわやかな笑顔が印象的でした。兄弟の夢に向かって走り始めた山下さんを応援してくださる方を募集しています。

高原町でチャレンジを続ける若手経営者の支援をしていただける方は、
副業専門人材募集にぜひお申込みください。

たくさんのご応募ありがとうございました。定員に達したため申込受付を終了いたします。 

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